排卵検査薬は大きく、日本製と海外製、アナログ性とデジタル製という分け方ができると思います。
それらのどこに違いがあるかと言うと、価格と感度の2つが大きなポイントになります。
細かく言えば生産国の違いやデザインの違いはありますが、これは好みの範囲なので、あまり気を付ける必要はないでしょう。
国内産の排卵検査薬と海外製の排卵検査薬ではまず価格が大きく異なります。
国内産の排卵検査薬が一本当たり350円から500円かかるのに対し、海外製の排卵検査薬は100円以下なのが普通。
また、当たり前かと思われるかもしれませんが、国内外問わず、排卵検査薬はアナログのものよりもデジタルの製品の方が高価になります。
これは値段が違うというだけで、価格の差だけ性能に差があるかと言われればそうでもありません。
なぜなら、排卵検査薬で知ることができるのは排卵前に急激に上昇する黄体ホルモンが規定以上出ているかどうかだけであって、そもそも構造的にはすごく単純な作りだからです。
デジタルの排卵検査器の中には黄体ホルモンだけではなく、それに先駆けて上昇するエストロゲンの値も察知してより正確に排卵日を調べるものもありますが、これはもう排卵検査薬の域を超えているので少し話が違ってきます。
排卵検査薬の違いを気にするとしたら、感度の違いに注目してください。
ざっと見渡してみればということですが、平均では日本製のものよりも海外製のものの方が感度は高いようです。
感度は〇〇Iu/mlという風に表記されますが、日本製の製品では30~40Iu/mlに設定されているのに対し、海外製のものは25Iu/mlが平均的な設定なようです。
尿中1mlあたりにどれくらいのホルモンが含まれたら反応するかという値なので、数字が大きいほど感度は低く、数字が小さいほど感度が高いということになります。
どちらが良いかという判断をするのは難しいところ。
ホルモンの分泌量には個人差やその月によってコンディションの違いがあるので、一概に感度が高い方が良い、低い方が良いとは言えません。
もっとも、国内産の排卵検査薬も少しずつ感度が上がっているようです。例えばドゥーテストLHという製品はかつて感度が50 Iu/mlに設定されていましたが、現在は30 Iu/ml。
感度は高ければ高い方が良いというわけではなく、自分の体質に合ったものがベストなので、この変更が必ずしも良いものだとは言えません。
しかし一般的には50 Iu/mlが排卵日前を知るのに適している人よりも30 Iu/mlくらいの方が正確に排卵日を予測できる人が多いだろうということで、少しずつ使いやすく改良してくれているのでしょう。
もしかしたら、このストレス社会ですから、ホルモン値が全体的に下がっているという傾向があるのかもしれません。
排卵日前のタイミングを事前にしっかり掴むためにも、高めの感度のものの方が私たちの生活スタイルに合っているということもあり、感度は高めに設定するのが主流となっているのではないかと思います。
ただ、依然として海外製の排卵検査薬の方が総じて感度は高く、中には20 Iu/mlに設定されている製品もあります。
何度も繰り返している通り、感度は高ければ高いほど良いというわけではありませんが、価格も安く、その分何度も検査できるというメリットがあるので、まずは海外製のものを使ってみるのがおすすめです。
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